通信制大学生って、どんな風に勉強してるの?
通信制大学での勉強のしかたは一般的な大学とは大きく異なります。
システムが複雑な場合もあり、あまりイメージが湧かないという方が多いのではないでしょうか。
この記事では、通信制大学に入学を考えている方向けに、通信制大学生の学習の進め方について書いていきます。
授業の形態や単位の取り方など、日大通信に通った経験をもとに詳しく解説します。
通信制大学での勉強の進め方が分からず不安、という方はぜひご覧ください。
通信制大学の単位を取る仕組み―日大通信の場合
通信制大学で単位を取る方法は、大まかに分けると3つあります。
- レポートを提出する
- スクーリング(授業)を受ける
- 科目修得試験(筆記テスト)を受ける
この3つを組み合わせて単位を取っていくことになります。
まずはそれぞれについて解説します。
レポート
日大通信では、レポート(日大通信ではリポートと呼ばれます)は、課題について1,600~2,000文字で述べることが求められます。
原稿用紙だと4~5枚分になります。
しんどいですね…
最近パソコンで打った物の提出が認められたので楽にはなりましたが…
レポートの課題は科目ごとに設定された教科書の内容に沿ったものになっています。
教科書を使って勉強した上で、参考文献なども参照しながらレポートを書いていきます。
授業ではなく、自学自習スタイルです。
最低1,600字は正直きついです。
しかし、次で紹介する科目修得試験と組み合わせれば追加の費用なしで単位を取れるというメリットがあるので、できるだけ学費を節約したい方は避けて通れません。
そしてもちろん不合格になることもあります。
良い講評をもらえた時はモチベも上がりますが、不合格だった時やギリギリセーフだったと思われるコメントが書かれていた時は凹みます。
4年間で53通書いて、12通不合格でした。
レポートについてはこちらで詳しく書いています。
科目修得試験
科目修得試験は、レポートを規定数提出するなどして受験資格を満たすと受けられる筆記試験です。
恐怖
教科によって設問の回答を書くものと自由記述の形式があります。
また、教科によって持ち込みが可能な場合と不可な場合があります。
試験対策は非常に大変です。
持ち込み不可の自由記述の教科は、特に困難を極めます。
過去問集が毎年出版されますが、解答例はありません。
過去問を1問1問解いていくのは大変な作業です。
自由記述はA4の用紙一面を埋めるのが目安とされており、私も不合格になったことが何度もあります。
試験は日大通信の場合年に4回あり、1回に4科目まで受験が可能です。
どの科目が1~4限のどの時間帯に受験できるかは固定されています。
私は1年2年とサボりすぎてしまったので、3年で単位を取りきるために4教科受験を繰り返しました。
ほんとに辛かった…
科目修得試験(かもしゅう)について詳しくは、こちらの記事にまとめています。
スクーリング
スクーリングには対面形式・Zoomを使う形式・動画形式・オンライン教材を使う形式があります。
また、毎週決まった曜日の決まった時間に授業があるものと短期集中型(3日間など)のものがあります。
対面形式はいろいろな人が通っていることを実感でき、交流できる一番の機会です。
良かれ悪かれ、いろんな人がいます。
しかし、短期集中の対面授業は体力的にも精神的にもしんどいです。
また、定時的な授業は長いスパンで時間に制約が生まれるので、社会人の方の受講は大変です。
専業で通うのなら、昼間スクーリングを中心に受けることで昼間部の大学のように通うことも可能です。
注意点としてスクーリングでも最後に試験やレポート提出があるので記述問題からは逃れられないという点が挙げられます。
日大通信では、受講の際に追加の授業料が必要となります。
実際にかかった学費についてはこちらの記事で紹介しています。
スクーリングについてはこちらの記事でも解説しています。
組み合わせによる単位の取り方
単位を取るには、レポート・科目修得試験・スクーリングを組み合わせて受ける必要があります。
例えば4単位の科目だと、以下のような組み合わせによって単位を取得することができます。
- レポート2冊+科目修得試験
- レポート2冊+スクーリング1回
- スクーリング2回
私は学費を節約したかったので①を中心にしようと頑張りましたが、スクーリングしか開講がない科目や科目修得試験の日程の関係、試験が難しすぎるなどの問題で思ったようにはできませんでした。
私は1度試験で落ちてしまったら諦めて、スクーリングでの取得に切り替えることにしていました。
科目修得試験は受験できる時間帯が固定されている関係で、どうしても受験が難しい教科が発生します。
逆にスクーリングでの開講が少なく、試験で取らざるを得ない科目もあります。
バランスを取ろうとしても、なかなか難しいです。
年間の予定表やスクーリングの開講日程表とにらめっこして、よく計画を練る必要があります。
スクーリングしか受けていない、という人もいるようです。
卒業要件に一定以上のスクーリングで取得した単位数が必要とされているので、レポートと試験だけで単位を集めることはできません。
卒論―日大通信の場合
日大通信には、所属の学部によっては卒業論文の提出が必要です。
卒論も基本的に自学自習です。
担当の先生と郵便やメールでやり取りすることになるので、時間がかかるのを考え2年次から取り掛かれるようになっています。
私は期限までにどうにか書き上げましたが、卒論が進まず何回も4年生をしている…という話は珍しくないようです。
実際4年で卒論書いて卒業している人ってどれくらいいるんでしょうね…
卒論についてはこの記事でも書いています。
通信制大学のシステムは分かりにくい―まとめ
日大通信を例に、通信制大学の学習の進め方を見てきました。
大学によって大きく異なる部分はありますが、だいたいの雰囲気は分かっていただけたかと思います。
通信制大学で一番大切なことは、学習に関する情報を自分で集めることだとも言えます。
受け身でいても情報は入ってこないので、主体性と計画性をもって学習することが求められます。
自分のペースで勉強できることはメリットではありますが、モチベーションの維持が大変という意味でデメリットにもなります。
通信制大学のメリット・デメリットについてはこちらで詳しく解説しています。
入学前も入学後も、ぜひ積極的な情報収集を心掛けてください。
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