通信制大学のメリット・デメリットを知りたい
通信制大学に通うことにはメリットもありますが、デメリットも多く存在します。
この記事では、通信制大学(日大通信)を卒業見込みの私が、実際の体験をもとにメリット・デメリットを紹介します。
通信制大学の良い面・悪い面を知りたい方はぜひご覧ください。
通信制大学に通うデメリット7つ
通信制大学に通うことで起こるデメリットを7つ紹介します。
デメリット①卒業が難しい
通信制大学は、卒業が難しいです。
勉強の難易度というより、モチベーションの維持や学習の自己管理を行う能力が一般の通学制の大学より強く求められるからというのが理由です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
デメリット②学べる分野の選択肢が少ない
通信制大学は、学べる分野の選択肢が少ないです。
自宅での学習が中心という都合上、実験などが必要な理系の学部は少ない傾向にあります。
また、マイナーな学問の開講もありません。
日大通信には「文理学部」がありますが理系の学科はありません。
また、イギリス文学の勉強はできてもフランス文学の勉強はできません。
勉強したいコースを募集している通信制大学が見つからない場合は、通学制の大学に行くか自力で勉強するかになってしまいます。
デメリット③学習時間確保が難しい
通信制大学の学習を進めるには、莫大な自習時間を捻出する必要があります。
限られた対面の授業の時間以外はすべて自習です。
働きながら通う場合はさらに大変です。
社会人でも通えるのが通信制大学の魅力ではありますが、それを実現するためにはかなりの努力が必要です。
私自身、3年次終了時までは派遣やアルバイトで働きながら学習していました。
しかし時間管理が非常に難しく、休学を考えたこともありました。
また、土日の授業を受けるために土日出勤を断る、平日や夜の授業を受けるために出勤曜日を減らした時短にしてもらうなど、就業に支障をきたしたこともありました。
在学中に派遣を探すとき、曜日・時間に配慮してくれる職場を探すのに苦労しました…
病気の関係もありましたが、4年次からは在宅でできる仕事…といいつつほぼ学習に専念して、3年次までの遅れを何とか取り返しました。
デメリット④モチベーション維持が難しい
簡単に入学できる分、学習のモチベーションを失いやすいです。
また助け合う友人も見つけにくいので、1人で努力しなくてはなりません。
実際に私も、学習のモチベーションが保てなかった時期がありました。
「大卒資格を取って正社員就職する」という目的で通信制大学に入ったものの、在学中に「正社員にこだわらなくてもいいか」と考えるようになったからです。
4年間(あるいはそれ以上)モチベーションを保ち続けるのは本当に厳しいです。
SNSで同じ大学の人とつながっていた時期もありますが、なぜか3年生や4年生はほとんど見かけませんでした…
こちらの記事でもお話ししています。
デメリット⑤情報収集が難しい
通信制大学では、学習に関する情報はすべて自分で集めなくてはなりません。
たとえば履修登録やスクーリング(対面授業)の受講募集などです。
自分で資料やポータルサイトのお知らせを調べなければ、締め切りがいつかもわかりません。
私も何回か締め切りを逃したことがあります…
また、授業で使用するパソコンのソフトやサービス(Zoom、Google Classroomなど)の使い方も自分で調べなければ授業についていけません。
「パソコンは苦手だから…」と言っていても、通信制大学では何も始まりません。
デメリット⑥就職で苦労することも
私は就職活動をしていないのですが、「通信制大学だから」という理由で就職が不利になることもあるようです。
また、通学制の大学より就職サポートが少ない、という話も聞いたことがあります。
通信制大学でしっかり自己管理し、学習をやり遂げたことを説明すればアピールポイントになるかもしれません。
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デメリット⑦「キャンパスライフ」はない
一般的に「キャンパスライフ」と呼ばれるような、楽しい時間はほぼありません。
友達も作りにくいし、サークルはあったとしても限られています。
懇親会などのイベントも知らない間に終わっていることがほとんどでした。
最短・最安で勉強して資格を取りたい人のための大学だと思います。
勉強自体が楽しいという人以外は、楽しくありません。
通信制大学に通うメリット6つ
ここまで通信制大学のデメリットを紹介してきましたが、もちろんメリットもあります。
6つ紹介します。
メリット①入学が簡単かつ学費が安い
簡単な選考で入学することができ、かかる学費も比較的安いです。
その分卒業が大変という面はありますが、学びの扉が広く開かれており、通学制の大学に通うよりも気軽に勉強することができます。
学びなおし、リスキリングの面でも注目が高まっています。
学費についてはこちらの記事でまとめていますが、安いです。
メリット②やりたい分野の勉強がマイペースにできる
興味がある分野のコースに希望通り入学できます。
現役の時は、成績や受験教科などの関係で希望する学科に入れませんでした…
本当にやりたい勉強に取り組むことができます。
「通信制大学は授業の質が低いんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
日大通信では通学制の学部に所属している先生の授業も多く、通学制と遜色ない授業が受けられたと思います。
筑波大で勉強していた分野の授業も受けましたが、レベルの差のようなものは感じませんでした。
また、必ずしも4年間で卒業しなければならないという決まりはないので、マイペースに学習を進めることも可能です。
留年という概念はありません。
メリット③働きながらでも資格取得のチャンスがある
デメリットで話した通りいばらの道ではありますが、働きながらでも資格取得のチャンスがあります。
大卒資格の他、学校によっては教員免許など、大学卒業が必要な資格を取得することができます。
自分が目指したい職業があるなら、チャレンジする価値はあると思います。
メリット④どこからでも通える
自宅学習が中心なので、大学の場所を選ばず通うことができます。
地方に住んでいても、東京の大学に通うことも可能です。
スーツケースを持って授業に来ている方によく会いました。
一部の対面授業など大学に行かなくてはならない時もありますが、「スクーリング不要」としている大学ならその必要もありません。
メリット⑤学割が使える
通信制大学生は学生なので、さまざまなサービスの学割が使えます。
カラオケ・音楽サブスク・パソコンソフト・Amazon …大変お世話になりました。
学割が使えるサービスの紹介記事はこちらです。
メリット⑥卒業という成功体験で、自己肯定感が手に入る
私はこれが一番のメリットだったと思っています。
通信制大学を卒業するのは大変です。
しかし、それをやり遂げたことは自己肯定感につながります。
私は一度大学を退学しており、勉強を続けられなかったことをとてもコンプレックスに感じていました。
街を歩いていても、「あの人はきっとちゃんと勉強して就職したんだ」「あの人は見た目が素敵だけど自分は…」とうつむいて歩く日々を過ごしていました。
ところが、卒論を完成させて提出許可をいただいたころから、だんだん「…でも私は卒論自分で書いたもんな」と自分をフォローできるようになりました。
かつて勉強に挫折した自分を、もう一度やり直すことで認められるようになったのです。
辛い4年間でしたが、入って良かったと思います。
通信制大学は卒業率が低いです。
そんな中で卒業することができたなら、必ずあなたの大きな成功体験になるはずです。
通信制大学は大変、でも得るものはある-まとめ
通信制大学に通うメリット・デメリットについて解説してきました。
メリット・デメリットをもう一度まとめます。
メリット | デメリット |
---|---|
入学が簡単・学費が安い | 卒業が難しい |
やりたい分野の勉強がマイペースにできる | 分野の選択肢は少ない |
働きながらでも資格取得のチャンスがある | 学習時間確保が難しい |
どこからでも通える | モチベーション維持が難しい |
学割が使える | 情報収集が難しい |
自己肯定感が得られる | 就職で苦労することも |
「キャンパスライフ」はない |
メリット | デメリット |
---|---|
入学が簡単・学費が安い | 卒業が難しい |
やりたい分野の勉強がマイペースにできる | 分野の選択肢は少ない |
働きながらでも資格取得のチャンスがある | 学習時間確保が難しい |
どこからでも通える | モチベーション維持が難しい |
学割が使える | 情報収集が難しい |
自己肯定感が得られる | 就職で苦労することも |
「キャンパスライフ」はない |
働きながらでも資格を取るのが可能な一方、実行するのは難しい、というように表裏一体となっているメリットとデメリットも多くあります。
通信制大学では、とにかく自主性が求められます。
デメリットをメリットに変えるのも、あなた次第なのです。
ぜひ通信制大学での学びを検討してみてください。
応援しています。
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