通信制大学の英語の授業に辞書が必要と言われた…
どんな辞書がいいんだろう
辞書は大きく分けて紙の辞書と電子辞書があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
どちらがいいかは授業のレベルや、どちらに使い慣れているかによります。
この記事では、通信制大学で英文学を学んだ私がそれぞれの辞書について解説し、おすすめの辞書を紹介します。
辞書選びで迷っている方は参考にしてみてください。
紙辞書と電子辞書のメリット・デメリット
新しく辞書を購入する必要がある人のために、紙辞書と電子辞書を比較します。
紙辞書のメリット・デメリット
紙辞書のメリットを紹介します。
- 付箋を貼る・マーカーを入れるなどして復習しやすい
- 用例・解説を一目で見れる
- 安い
電子辞書にもマーカー機能があるものはありますが、まず見返しません。
復習して単語力をつけたいなら、紙辞書の方にメリットがあるかもしれません。
また、電子辞書は用例・解説がボタンを押さないと出てこない場合が多いです。
例文を見ることも単語の定着につながります。
次に、デメリットを紹介します。
- 重い、持ち運びが不便
- 引くのが面倒
家以外で学習する人や、授業にもっていくことを考えると、紙辞書の重さは一番の弱点です。
また、検索して使う電子辞書に比べると調べるのに時間がかかるのもデメリットですね。
私は高校の指定だったこともありジーニアス信者です。
表記が見やすく、使いやすいと思います。
電子辞書のメリット・デメリット
電子辞書のメリットを紹介します。
- 調べる時間を短縮できる
- 持ち運びしやすい
- 英和辞典以外の辞書も収録されている
電子辞書のメリットはとにかく使いやすいことです。
スピーディーに英文を読んでいきたいときには、1つ1つの単語にじっくり時間をかけられないこともあります。
電子辞書のデメリットも紹介します。
- 調べて終わりになることが多い
- 用例・解説が見づらい
- 周辺の単語を見れない
- 高い
一番のデメリットは、調べっぱなしになって意味が定着しにくいことです。
また、紙の辞書なら調べる過程で綴りが似ている他の単語も見ることができますが、電子辞書はそのような使い方には向いていません。
EX-wordシリーズは高校の時から今でも使っています。
これから買う方は大学生向けモデルや、長く使うことを考えてビジネスモデルを選ぶのも良いでしょう。
専門分野に合わせてダウンロードコンテンツを買うのもいいですね。
ネット辞書はダメなの?
ネット辞書はおすすめしません。
なぜなら、以下のようなデメリットがあるからです。
- 広告が多いサイトが多く、気が散る
- どの辞書をもとにしているかが分かりにくく、信用できないこともある
課金で広告を消したり機能を追加したりできるサイトもありますが、そこにお金を使うなら辞書を買う方がいいと思います…
スマホやパソコンなど手元のデバイスでアクセスできるのは良い点ですが、その分気が散る原因にもなりやすいです。
授業中に使っていると、先生から注意される確率もかなり高いです。
外出先で使う、手持ちの辞書と比べて参考にする程度なら良いと思いますが、メインの辞書として使うのはおすすめできません。
必修の英語の授業に使うなら使い慣れたものを
必修の英語の授業に使うのであれば、紙辞書でも電子辞書でもいいので使いやすい物を準備すれば大丈夫です。
「高校の時から使っている」というものでも構わないと思います。
紙の辞書を推奨してくる先生もいますが、私は電子辞書派です。
辞書はとにかく「分からない単語に会ったらすぐ使う」「面倒くさがらずに引く」ことが重要です。
無理して新しいものを買うよりも、使い慣れたものでさくっと調べてしまう方が効率は良いです。
新しく買うなら紙と電子どっちがいい?コスパ面で比較
現在辞書を持っておらず、新しく買う必要がある場合もあると思います。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、授業で使うだけならコスパで選ぶという方法もあります。
コスパ重視で、紙辞書と電子辞書を選ぶ基準をまとめました。
- とりあえず英和辞典だけ必要→紙辞書
- 他の辞書(国語辞典や百科事典など)も使う予定がある→電子辞書
紙辞書は、使い終わったときに気軽に古本屋やメルカリで売れるというメリットもあります。
メルカリで買う場合は、できるだけ新しい版の物を買いましょう。
英語系の学科の辞書は大学生向け電子辞書がおすすめ
英語系の学科の方は、大学生向けの電子辞書の、英語関係の辞書が多く収録されたモデル(文系向けモデル)を使うことをおすすめします。
通信制大学の中でも英語系の学科だと、より高度な英語の知識が要求されます。
特に英文学系の授業だと、現在では使われていない単語や方言などもたくさん出てきます。
現代の英語といえばアメリカ英語ですが、英文学の基礎はイギリスの古い文学です。
イギリス英語はアメリカ英語と綴りが少し違う他、小説の場合は方言や古いスラング、詩の場合は詩語(詩の中で独特な意味で使われる言葉)が出てくることがとても多いです。
日本語の古典ほどではありませんが、今の英語とは少し違います。
ですので、上で紹介してきた辞書では収録語数、用例が足りません。
卒論を書くことも考えるなら「英和大辞典」と書いてあるものや「英英辞典」が必要になってきます。
また、複数の辞書を比較して、1つの訳語だけでは分からない英語のニュアンスを理解することが必要になってきます。
しかし、大辞典のような大きな辞書を何冊もそろえるのは現実的ではありません。
(そもそも本の形で売っていることが少ないです)
ですので、複数の大辞典と英英辞典を収録した大学生向けモデルの電子辞書がおすすめです。
これの数世代前のモデルを使っています。
まだまだ元気です。
紙辞書でも電子辞書でも、使いやすい方がおすすめ!
紙辞書と電子辞書を比較しつつ、通信制大学生におすすめの辞書を見てきました。
必修の授業くらいであれば高校までで使ってきた辞書で事足りることがほとんどなので、持っている人はそのまま使い続けて構わないと思います。
辞書を持っていない人は、他の辞書を使うかどうかによってどちらがコスパがいいか変わります。
自分に合った物を選びましょう。
英文学を専門にしたい方には、英語の辞書がたくさん入っているタイプの電子辞書がおすすめです。